【Google Lunar XPRIZEから1年】HAKUTOが再始動!2020年に月を目指して!

宇宙

宇宙関連のおはなしです。

昨年、月面探査ミッションの再始動が決定した、

HAKUTO

2020年に月周回軌道投入、2021年に月着陸を予定しています。また、今年2月にはJALなど3社との提携も決まりました。

僕が注目している宇宙ニュースの一つでもあるこの「HAKUTO」について今回は解説していきます。

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HAKUTOとは?

HAKUTOとは

宇宙スタートアップ企業 ispace社が運営する民間月面探査チームの名称。国際宇宙開発レース「Google Lunar XPRIZE」に参加し、SORATOと名付けられた「ローバー」という月面探査車を搭載したランダー(着陸船)をロケットで月に送り込み、探査をすることを目的としている。なお、ローバーはクラウドファンディングや企業の支援により約11億円を集め開発。

去年、クレイジージャーニーというTV番組を見てこのHAKUTOを知りました。何気なくついていたテレビに目を向けると、民間でロケットを飛ばして探査機を遠隔操作し、月の情報収集をするという、なんとも面白そうなことをやろうとしていましたね。

月面探査レース」なんてパワーワードを出され、もう僕は興味津々でした笑

HAKUTOの由来

「HAKUTO」 
別名 「白兎

月には「白いうさぎ」がいると言われていますよね。HAKUTOはそこから命名されています。なんともロマンチックというか、ベストなネーミングだと思います♪

SORATO(月面探査機)の由来

こちらの「SORATO」に関しては
宙兎」という漢字があてられます。

こちらもHAKUTOにちなんで「宙の兎」ソラトと名付けられています。命名コンテストを開催し3万7000件ほどの応募の中から決定しました。なんとも愛着の湧く良い名前が付けられましたね♪

HAKUTOは、au、そしてサカナクションとのコラボもしていて、サカナクションの曲に「SORATO」というタイトルが付けられました(^^)/

TVCM │au×HAKUTO「僕らはみんな宇宙兄弟だ。」篇
当時のCMです。
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Google Lunar XPRIZEとは?

Google Lunar XPRIZEとは

2007年からXプライズ財団によって運営され、Googleがスポンサーをつとめる「世界月面探査レース」の名称。世界16か国、33チームが参戦。期限までに一番早くミッションを達成したチームを優勝とする。

ルール
  • 月面に純民間開発のロボット探査機を着陸させる
  • 着陸地点から500m移動させる
  • 高解像度の動画や静止画のデータを地球に送信する

なお、優勝賞金は2000万ドル(約22億円)、準優勝は500万ドル(約5.5億円)にも上る。

Googleの目的としては、複数の企業の複数のアイディアによって月面探査を目指し、そのノウハウを生かし将来的に産業化すること、と考えられている。

優勝賞金の桁がものすごいことになっていますね笑

ただ、「HAKUTOとは」の部分でも書いたように、開発費だけで10億円ほどはかかります。なので、参加するチームはお金が目的というよりは、その技術のノウハウやら知名度が目的でもあるのではないでしょうか。まぁ憶測ですが。

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HAKUTOの軌跡

2008年4月 チームエントリーをし、HAKUTOとしての活動を開始します。

2011年8月 初のプロトタイプモデルが完成

月面では昼には120度、夜には-150度にもなるそうです。そのため耐熱性であったり、荒れた月面を走る為の走破性、打ち上げの際のロケットのものすごい振動にも耐える耐震性などいくつものノルマをクリアしなければなりません。

その後、2016年まで試作を重ねていき、
ついに2017年3月、SORATOのフライトモデルが完成。

スペック
全長580㎜ 全幅536㎜ 全高358㎜ 重量4㎏

2014年の段階では重量は8㎏でしたが、最後になんと半分の4㎏にまで軽量化に成功しています。というのも、ロケットで宇宙まで飛ばす費用は1㎏あたりおよそ1億円もかかるそうです。恐ろしい値段ですね…。

なので、軽量化にはかなり力を入れていたそうです。軽量化をすると同時に、振動に耐える強度も保たせなくてはならないため、開発の方々は相当な苦労をされていたでしょうね。

そして無事に完成し、あとは打ち上げを待つのみでしたが…

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まさかの「打ち上げ」できず、タイムオーバー

そうなんです。これだけ時間とお金を費やしたのに、なんと打ち上げすら出来ずに終わってしまいました。

というのも、相乗りする予定だったインドチームのロケットが、タイムリミットまでの打ち上げに間に合わなくなったのが原因です。

初めはアメリカチームと共同で打ち上げるはずが、アメリカチームは途中でリタイヤしてしまいました。その後インドチームと契約し共に打ち上げるはずでしたが、インドチームも予算が確保できずに打ち上げを断念。

他のチームもタイムリミットまでの成功見込みがないため、運営側が「勝者なしの終了」を宣言しました。代表の袴田さんの、会見でとても悔しそうな表情をしていたのは印象的でした、、、

これでもレースの期限は延長に延長を重ねていて、最初が2012年、その後2014、2016、2017年と延期され、最終的に2018年3月末となったのです。

ここまで時間をかけても民間での月面着陸は難しいものとなります。そもそも民間企業で打ち上げる前提なので、莫大な資金を集めるところから相当大変ですよねぇ。

優勝賞金以外にもマイルストーン賞という「インセンティブ」のような賞が設けられており、HAKUTOはそのうちの「モビリティ部門賞」を受賞し50万ドルを獲得しています。

多少なりとも賞金を獲得できてよかったです^^;

インドチーム以外からの選択肢は?

当然このような疑問も出てくるかと思います。

打ち上げに相乗りするのにも事前に準備が必要となり、搭載するための接続方法などがインドチーム用にカスタマイズされていました。ですが、インドチームの打ち上げ断念が決まったのは期限ギリギリであったため、そこからまた別のロケット用に修正する時間予算もないため、残念ながら中止せざるを得ない状況に陥りました。

なお、他のチームも打ち上げまで開発が間に合わないと判明したため、結局のところどうすることも出来なかったのです。

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HAKUTO-Rになって再始動!

そんなこんなで挫折を味わった「HAKUTO」ですが、2018年9月 新たな民間月面探査プログラム「HAKUTO-R」を発表しました。

HAKUTO-Rのミッションはおおまかに2つ

  1. 2020年半ば ランダー(着陸船)を月周回軌道へ投入し、月のデータを地球へ送る
  2. 2021年半ば ランダーでの月面着陸、搭載したローバーの月面走行

内容については以下となっています。

・ロケットは、スペースX社の「Falcon9」を使用
・ランダー2機を自社開発
・ローバーも2機開発
・ミッション2では縦穴があることで知られている「ラカスモーティス」と呼ばれる地点に着陸させ、その穴も探査する。

なお、このミッションの一番の目的は「地球₋月輸送サービス構築に向けた技術検証」としています。

なんとも壮大な計画ですね!月への旅行が夢ではなくなる日も近いのかもしれません♪

上に書いた「Falcon9」ですが、このロケットものすごいんです。再利用型と言われていて、ロケットを打ち上げ先端部分を宇宙に飛ばした後、なんと底部分のブースターがそのまま発射地点に帰ってくるんですよね。

なので再利用できてコストも抑えられますし、何より動きが不自然すぎてすごいです笑

CRS-10 | Falcon 9 First Stage Landing
※逆再生ではありません。

これを民間で作ってしまうんだから、スペースX社のイーロンマスクさん、大したお方です。

HAKUTO-「R」のRって?

一度は断念したHAKUTOプロジェクト。それを踏まえて新たに立ち上げられたHAKUTO-R。

R」は、ずばりReboot(再起動)の「R

史上初の民間月面探査実現への挑戦を再起動させるという意味が込められています。本当にぜひ実現してほしいです。

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2020年初ミッションに向けて

2019年2月22日 JALがHAKUTO-Rのコーポレートパートナーとして参加しました。航空事業のノウハウを活かし、ランダー組み立ての支援とランダーとローバーの輸送支援をするとのことです。

他にも損保事業シェアNo.1の「三井住友海上」、車部品会社ではとても有名な「日本特殊陶業」などもパートナー契約を結んでおり、ミッション成功に向けて心強いですね。

以前紹介した「はやぶさ2」でおなじみJAXA、そして民間企業 ispace社のHAKUTO-R。これからの宇宙開発に向けてどんどん進んでいってほしいと思います。

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